新しい Arm® Cortex®-M0+ マイコン製品ラインアップにより組込みシステムの低コスト化を実現
幅広いアプリケーションに対応する 32 ビット汎用マイコンの新しいラインアップを発表、パーツ単価は業界でも安価な 0.39 米ドルから

キサス・インスツルメンツ(TI)は、スケーラブルな Arm® Cortex®-M0+ MCU (マイコン) 製品ラインアップを発表し、アナログおよび組込みプロセッシングの半導体のポートフォリオを拡充しました。これらの新製品は、コンピューティング、ピン配置、メモリ、統合型アナログ オプションを幅広く揃えています。

直観的なソフトウェアと設計ツールでサポートされた数十種類のマイコン製品を投入することにより、MSPM0 マイコン製品ラインアップは、設計者は評価やコーディングに費やす時間を節減し、より多くの時間をイノベーションそのものに費やすことができ、設計期間を従来の数か月から数日に短縮できます。低コストでプログラミングが容易な Arm Cortex-M0+ マイコンを活用したエレクトロニクスの設計を効率化する方法について、詳しくはwww.ti.com/mspm0-pr をご覧ください。

「TI は Arm Cortex-M0+ ベースのマイコンで構成された、業界で最も包括的な製品ラインアップを提供しています。すでに充実したTI の半導体製品群に加え、汎用設計に適した今回のオプションはいっそうの拡充を意味します」と、TI の MSP マイコン事業部でバイス プレジデントを務める Vinay Agarwal は語ります。「TI の新しいマイコンは、お客様が開発中のシステムで必要としているセンシングや制御の機能強化に必要な柔軟性を実現すると同時に、コスト削減、複雑さの低減、設計期間の短縮にも貢献します」

 

さまざまな汎用設計に最適な処理能力と統合型アナログ機能を検索可能

設計者は32MHzから 80MHz までの幅広いコンピューティング(演算)方式を選択することができます。また、業界で初めてマイコンに搭載したゼロドリフト・オペアンプや、12 ビット、4MSPS の高精度 A/D コンバータなど、アナログ信号チェーン コンポーネントの複数コンフィグレーションや演算アクセラレーションも備えています。この柔軟性は、設計者が同一のマイコン製品ラインアップを使用して、現在の設計要件を満たすと同時に、将来の設計に関する計画を立てるのに役立ちます。

TI は 2023 年以内に 100 種類以上のマイコン製品を計画しており、業界で最も包括的な Arm Cortex-M0+ マイコンを取り揃えた MSPM0 製品ラインアップを構築します。

 

設計期間を数か月から数日に短縮し、数分以内に開発を開始することが可能に

MSPM0 マイコンは、ソフトウェア、設計サポートリソース、コーディングツールを通じて設計期間を大幅に短縮します。これらのツールには、デバイスの構成を効率化するグラフィカルツールも含み、いずれも設計者がコードを 1 回作成するだけで、MSPM0 をベースとする将来の設計に展開できる構造を採用しています。

設計者は、MSPM0 ソフトウェア開発キット (SDK) を使用することで、システムの性能とメモリ使用率を改善できます。この SDK を採用すると、多様なドライバ、ライブラリ、200 種類以上の使いやすいサンプル コード、サブシステムのリファレンス デザインとの親和性が高い環境の実現が可能となります。

 

スケーラブルなプロセッシング製品ラインアップの活用で組込みの将来を切り拓く

新しいマイコン製品ラインアップは、設計に関するあらゆる課題に対処できるように、コスト効率に優れ、使いやすい組込みプロセッサを設計者に提供するというTIのコミットメントに基づいています。TI の組込みプロセッサを採用することで、インテリジェント、高信頼性、セキュアな方法でシステムへの接続と制御を行い、かつコスト削減と複雑さの低減を実現するのが容易になります。

今後数十年にわたりお客様の需要に対応できるように、多数のソフトウェア、ツール、トレーニングで構成されたエコシステムに加えて、TI は社内における製造能力への投資を行い、アナログ製品と組込みプロセッシング製品をサポートしています。

 

パッケージ、供給と価格について

MSPM0L と MSPM0G マイコンは、TI と正規販売特約店から入手可能で、1,000 個ご注文時の単価は、0.39 米ドルからです。これらのマイコンにはパッケージ・サイズに関する複数の選択肢があり、16 ~ 32 ピンのパッケージ・オプションや、8kB ~ 128kB の範囲にわたるフラッシュ・メモリ・オプションが入手できます。TI.com ではお支払いと配送に関する複数のオプションが利用できます。設計者は 『MSPM0L1306 』と 『MSPM0G3507 』のそれぞれに対応する LaunchPad™ 開発キットを購入することで、プロトタイプの製作を短期間で開始できます。

※すべての登録商標および商標はそれぞれの所有者に帰属します。