スマート・ホーム・アプリケーションでのクリアで高音質オーディオのために120dBのダイナミック・レンジを実現

 

SCJ-19-016

2019年11月17日

日本テキサス・インスツルメンツは、競合製品と比較して距離が4倍離れた場所からもクリアな音をキャプチャできる新しいアナログ/デジタル・コンバータ(ADC)を発表しました。新型ADC『TLV320ADC5140』は、このレベルの性能では業界最小のクワッド・チャネル・オーディオADCです。このADCは、3種類の製品からなるTIの新しいBurr-BrownTMオーディオADCファミリに属しています。このADCファミリは、騒音の大きい環境での低歪オーディオ録音が可能なだけでなく、あらゆる環境で高音質のファー・フィールド録音を実現します。詳細については、こちらをご覧ください。

 

スマート・ホーム・システムが直面している課題に、ファー・フィールド音声キャプチャがあります。現在のシステムでは、限られたマイクの数と信号処理能力の制限から、騒音の大きい環境の中で音声コマンドを受け取って理解することは困難です。この課題に取り組んだ『TLV320ADC5140』では、部屋の反対側からの音声でも良好にキャプチャできるようになります。上位モデルのスマート・スピーカーや、サウンド・バー、ワイヤレス・スピーカー、高解像度テレビ、IPネットワーク・カメラ、テレビ会議システム、スマート家電などのアプリケーションにこのADCを用いることで、小声で発せられるコマンドの認識率が向上します。高性能クラスDアンプ、データ・コンバータ、オペアンプといった、TIの高品質Burr-Brownオーディオ・デバイスの製品ポートフォリオに加わる『TLV320ADC5140』は、アレイのマイクの数を減らすことでシステム設計コストの削減にも貢献します。

 

TLV320ADC5140』の主な特長と利点

  • ビーム形成システムでどんな環境でもクリアな音声キャプチャ:『TLV320ADC5140』は120dBダイナミック・レンジ・エンハンサ(DRE)を内蔵。システム・レベルで、DRE方式が低音量のオーディオ信号を増幅すると同時に、スピーカー出力のすぐ近くであっても歪みの少ない録音を維持。DREは同様に、あらゆる環境で高音質ファー・フィールド録音を改善
  • 最上級マイクの音声に高品質で対応:『TLV320ADC5140』はADCとして初めて、ダイナミック・レンジが106dBを超える、信号対雑音比の高い最新のマイクに完全に対応
  • これまでにない統合機能により幅広く応用できるシステム設計を実現:『TLV320ADC5140』のシステムは、最大で4チャネルのアナログまたは8チャネルのデジタル・マイクロフォン(あるいはアナログとデジタルの組み合わせ)に柔軟に対応。また、マイクロフォン・アレイの不整合を均等化するゲインおよび位相キャリブレーションなどのプログラム可能な機能も搭載。その他にも、プログラム可能なゲイン・アンプ、ハイパス・フィルタ、チャネル・ミキシング、リニア・フェーズまたは超低レイテンシのデシメーション・フィルタなどの機能を装備
  • 小型で低いシステム消費電力:『TLV320ADC5140』に内蔵された機能を利用することで、デジタル信号処理の負担が軽減されるため、システムの信頼性を損なわずに設計サイズを縮小することが可能。チャネルあたりの消費電力は48kHz時でわずか9.5mW

 

パッケージ、供給と価格について

TLV320ADC5140』はTI storeで供給中です。4mm×4mm、24ピンのWQFNパッケージで、1,000個受注時の単価は2.99ドルです。『TLV320ADC5140』クワッド・チャネル、768kHz、Burr-BrownオーディオADCの評価モジュール『ADC5140EVM-PDK』は199ドル(数量限定)にて供給中です。

 

TIの『TLV320ADC5140』に関する情報

 

※Burr-BrownおよびE2Eは、Texas Instrumentsの商標です。すべての登録商標および商標はそれぞれの所有者に帰属します。